10月18~20日、東京ビッグサイトにて、令和5年度日本水道協会全国会議(水道研究発表会)が開催されました。
東京水道展と同時開催で、9つの会場で3日間、468もの研究が発表され、全国から多くの方が訪れました。
今回は、「水撃発生時における空気弁破損の原因と検証」について発表しました。
発表内容はこちらをご覧ください。
2011年発生の東日本大震災における管路付属設備の布設年度被害調査にて、耐震化により管路や仕切弁、消火栓は被害は減少傾向なのに対し、空気弁は内部部品の破損による被害が多数報告されています。地震により管内が一時的に負圧になりフロート弁体が降下した後、急速に充水され大空気孔を急閉止することで発生する水撃現象が影響しています。
その破損原因を検証するため、空気弁に急速充水した時の内部部品の挙動を調査し、水撃圧力が案内の内部と外部の差圧を生じさせ、案内桟部が引張と圧縮のひずみを受けていることを確認できたと発表、多くの方にご清聴いただきました。
管路の耐震性向上のために、空気弁をはじめとする管路付属設備の耐震化が重要な要素ですので、弊社は今後も研究を続けてまいります。