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可搬式浄水装置とは?メリットやユースケースを紹介

更新日:2024/10/25

可搬式浄水装置とは

可搬式浄水装置とは、河川水や防火用水、プールの水などの原水をろ過(※1)し、原水に含まれる泥や鉄分、有機物といった様々な不純物を除去することで、生活用水や飲料水として安全に使用できる水をつくり出す装置です。 「可搬式」という名のとおり、機動性に優れており、必要とされる場所への運搬・設置が容易な点が最大の特長です。

 

可搬式浄水装置の大きさは処理能力の違いによって異なりますが、大きなものでもコンテナ程度。小さなものは軽トラックに積載でき、おとな数人による人力での運搬も可能です。 ろ過方式は「砂ろ過(※2)」「膜ろ過(※3)」などがあり、膜ろ過を採用した装置であれば、非常に高いろ過精度を実現させることもできます。

 

※1 ろ過機(ろ過装置)とは? 仕組みや種類、製品選定のポイント
※2 砂の層をろ過材に用いたろ過方法
※3 微細な孔が空いたフィルターをろ過材に用いたろ過方式

機動性に優れ、必要とされる場所への設置が容易な可搬式浄水装置の図
機動性に優れ、必要とされる場所への設置が容易な可搬式浄水装置
参考:https://www.shimizugokin.co.jp/pdfdl.php?i=563

可搬式浄水装置のメリット

可搬式浄水装置のメリットは何と言っても、前述の「機動性に優れている」点です。
災害などで普段使用している水道が利用できず、急遽生活用水・飲料水を用意しなければならない場面でも、必要とされる場所まで迅速に輸送・設置することができます。

 

加えてその製品特性から、原水を取り入れるための取水用ホースがワンタッチ継手になっていたり、電源ケーブルがコネクタ接続になっていたりする場合もあります。このような設計の可搬式浄水装置であれば、専門知識がない人でも扱いやすく、必要な部材の取り付けも簡単です。


可搬式浄水装置の設置が適しているケース

山間部や離島など、大型の浄水装置の輸送・設置が困難なケース

山間部の水道施設は高台にあることが多く、かつ都市部と比較して給水人口が少ないことから、その施設(建屋)自体も小規模なケースが多く見られます。そのため、既存浄水装置の老朽化などに伴って装置の入れ替えが必要でも、既存の建屋に装置が入らない、あるいは搬入に使用する山道が狭小で、装置の輸送自体が困難な場合があります。
また、離島においても、港の規模が小さく漁船程度の船舶しか停泊できない場合には、本土から大型の浄水装置を輸送してくることは困難です。

 

このように、山間部や離島などの輸送難易度が高い場所に浄水装置を設置する場合は、可搬式浄水装置のメリットである機動性の高さを十分に活かすことができます。 山間部であれば軽トラックで施設の近くまで、離島であれば漁船で港まで輸送し、その後は人力で施設まで運搬することが可能です。また、装置自体も小さいため、小規模な施設でも建屋の中に搬入・設置させることができます。

 

 

災害発生時など、緊急で生活用水が必要なケース

地震発生時は管路の破損により大規模な断水が発生することがあります。また、水害発生時は水道施設が被害を受けたり、原水の濁度が上昇し水質が悪化したりするケースがあります。 こうした状況下では、迅速に生活用水・飲料水を確保することが不可欠です。可搬式浄水機であれば被災地への搬入もしやすく、製品によっては機器に関する知識のない人でも運用できる設計になっています。 近年は、地震災害や豪雨災害が頻発・激甚化する傾向にあります。南海トラフ地震や首都直下地震などの大規模地震も発生の切迫化が指摘されており、それらが発生した場合は大規模かつ広範囲での断水、原水濁度の上昇は必至です。いつか来る災害に対し、可搬式浄水装置を備えておく自治体・水道事業体も増加傾向にあります。

 

参考:https://www.shimizugokin.co.jp/pdfdl.php?i=563

 

 

産業用途での可搬式浄水装置導入例

可搬式浄水装置は産業用途として、前述以外の用途でも導入されています。
例えば、「安心・安全」が求められるケースとして特に小規模な飲料メーカーにおいては、降雨などで原水濁度が突発的に上昇した際などに対応可能な可搬式浄水装置を導入している例があります。
また、キャンプ場で浄水を確保するために可搬式浄水装置を導入している例もあり、それら装置は機動性の高さを活かし、災害発生時の緊急対応にも用いられる想定です。

 


おすすめの可搬式浄水装置「アクアレスキュー」

当社では、非常に軽量・コンパクトかつ、高いろ過精度を誇る可搬式浄水装置「アクアレスキュー」を扱っています。

 

コンパクトかつ可搬式で搬入や設置が簡単

アクアレスキューは、一般的な建物の片扉からでも搬入できるスリムボディ。軽トラックにも積載できます。キャスター付きなので、誰でも運搬が容易です。

 

常設説として・緊急用装置として1台2役

アクアスキューは持ち出しが簡単なので、水道設備として2台設置し、平常時は2台を並列運用し、災害発生時にはそのうちの1台を避難所に移動させて給水拠点として運用するなど、「1台2役」で設備を有効活用することなどもできます。

 

処理能力は必要十分

アクアレスキューは軽量・コンパクトながら非常に高い処理能力を誇ります。
処理可能な水量は、最大で1日あたり50m3。上水道施設では約140人(約50世帯)、非常時では1,600人分超(※4)の給水が可能です。
※4 災害時の必要水量を約30L/日として計算

 

自動運転システムによる維持管理の省力化を実現

流量の一定制御、膜逆洗や水位監視によるON-OFFなどの運転制御を自動で行います。タッチパネルで誰でも簡単に設定できます。

 

レンタルを用意し、一時利用も可能

水道施設の改修時や突発的な原水の悪化時、災害時などに一時利用が可能なレンタル機材を取り揃えております。設置作業は最短1~3日で完了し、浄水の迅速な供給を実現します。

 

電源:AC100V

電源は家庭用AC100Vコンセントが使用できます。
停電時には市販の小型発電機を使用することで通常運転を継続することができます。

 

アクアレスキューは自治体・水道事業体向けに多数の納入実績がございます。山間部や離島など狭小地での浄水装置の設置に困っている、いつか来る大規模災害に備えたい、といった課題・要望をお持ちの方は、ぜひ一度当社までお問い合わせください。

 


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